
ハチぶん防災対策隊
アプリの特徴と役割
水害、地震、大規模火災、火山噴火・降灰、擁壁・ブロック塀や家屋の損傷を横断し、平時の学習と備えから、警戒時の行動、被災後の記録・相談・復旧までを一つにつなぐ防災支援アプリです。
1基本構想――「読む防災」から「動ける防災」へ
このアプリの中心的な役割は、防災知識を単に並べることではありません。利用者の現在の状況に応じて、何を確認し、次に何をし、どの情報を残すべきかを具体的に示すことです。災害情報は多いほどよいとは限らず、緊急時に長文の説明や大量のメニューを見せると、判断を遅らせる恐れがあります。そのため本アプリは、平時には学習と準備を丁寧に支援し、危険が高まったときには「今すること」を上位に絞り、緊急連絡・避難・安否確認を優先する設計です。
対象とする災害は、河川氾濫や内水氾濫などの水害、地震、延焼を伴う大規模火災、火山噴火と降灰、降灰後の土石流、さらに宅地擁壁・ブロック塀・家屋のひび割れ、傾き、沈下、浸水などです。災害の種類は異なりますが、「事前に基準状態を知る」「危険時には近づかない」「公式情報と現地の異常を確認する」「被災後は片付ける前に記録する」「必要なら自治体や専門家へつなぐ」という共通の行動軸で整理します。
迷いや見落としを減らし、安全側の行動を支えるアプリです。
2このアプリを特徴づける八つの要素
1.平時から被災後までを分断しない
一般的な防災アプリは警報表示、ハザードマップ、備蓄一覧などが別々になりがちです。本アプリでは、学習した内容を準備チェックへ、準備時の写真を被災後比較へ、被害記録を相談や復旧手続きへ引き継ぎます。平時の入力が災害時に役立ち、災害後の記録が次の備えに戻る循環型の構成です。
2.「現在の段階」と「次の一手」を明確にする
ホーム画面では、対象地域、警戒状態、発表元と時刻、利用者が今行うべき項目をまとめます。危険度が高まるほど学習コンテンツの優先度を下げ、避難先、家族連絡、119番、緊急安全確保を大きく表示します。利用者がメニューを探し回らなくてもよいことが重要です。
3.複数災害を共通UIで扱う
水害、地震、火災、火山灰、擁壁被害を同じアプリ内で扱います。ただし、すべてを同じ判定に押し込むのではなく、共通部分と災害固有部分を分けます。共通部分は地点、家族、避難先、備蓄、写真、連絡先、記録。固有部分は浸水高、降灰、煙、火気、擁壁の湧水・傾きなどです。
4.イラストとキャラクターで理解を助ける
ハチのキャラクターは飾りではなく、学習案内、準備確認、緊急時の注意喚起、被災後の記録手順を視覚的に区別するナビゲーターです。危険箇所、持出品、家屋被害、降灰、浸水などを文字だけでなく画像で示すことで、子ども、高齢者、日本語の長文を読みづらい人にも理解しやすくします。
5.通信が不安定でも最低限使える
災害時は通信障害や回線混雑が起こり得ます。初期実装では、持出品や避難準備のチェック結果、被害記録を端末内に保存します。将来、公的情報APIやサーバ連携を追加しても、最後に取得した情報、避難計画、緊急連絡先、入力途中の記録を端末側に保持する方針です。
6.写真を「証拠」と「比較」に使う
擁壁、塀、家屋、室内、設備を平時から撮影し、災害後の変化と比較します。水害では外観、室内全景、浸水高、家財、設備型番を片付け前に残します。写真は相談、罹災証明、保険、修繕の基礎資料になりますが、写真だけで安全性を自動判定しないことを明確にします。
7.「異常」「不明」を相談へつなぐ
利用者が判断できない項目を無理に「異常なし」にしません。擁壁チェックでは「はい・いいえ・不明」を選び、重大な傾きや崩落があれば赤、異常や不明があれば黄、目立つ異常が入力されていない場合でも安全保証ではない緑として表示します。判断不能を正しく扱うことが安全設計の一部です。
8.アクセシビリティを標準機能として考える
SwiftUIの標準部品を使い、文字拡大、VoiceOver、色だけに依存しないアイコン表示、片手でも押しやすい大きなボタンを前提とします。災害時の重要情報は短文にし、警戒状態は色・文字・記号を組み合わせます。視認性は見栄えより優先されます。
3防災対応の時系列を一つにつなぐ
アプリ内の情報は、次の六段階で整理されます。利用者がどの段階にいるかによって、ホーム画面、通知、表示ボタン、必要な記録が変わります。
この時系列管理により、「備蓄チェックはしたが避難先が未登録」「写真は撮ったが撮影時刻や浸水高が不明」「警戒情報を見たが家族へ連絡していない」といった抜けを減らします。また、災害後に残した情報を次回の訓練や点検に反映し、利用するほど家庭ごとの防災計画が具体化する仕組みを目指します。
4対象災害ごとの役割
水害への役割
河川氾濫だけでなく、内水氾濫、高潮、土砂災害を分けて理解させます。平時には自宅・職場・学校などの浸水深、浸水継続時間、家屋倒壊等氾濫想定区域、地下利用、避難先を確認します。警戒時には公的な警戒レベルとアプリ独自の行動案内を混同させず、レベル3では移動に時間がかかる人、レベル4では危険な場所にいる全員の避難を優先します。
被災後は、帰宅や立入りの可否を確認してから、外4方向、室内全景、浸水高、家財、設備、型番を撮影します。泥の除去、洗浄、乾燥、必要に応じた消毒、体調確認を順序立てて案内し、自治体・保険会社・管理会社への手続きにつなぐ役割を持ちます。
地震への役割
揺れている間は頭を守り、家具や落下物から離れることを最優先にします。揺れが収まった後に出口、火気、周囲の危険を確認し、傾いた建物、切れた電線、崩れた塀へ近づかないよう示します。家屋や擁壁の確認は室内へ戻って行うのではなく、まず安全な位置から外観を見る流れです。
平時の写真と災害後の写真を比べ、新しいひび、目地の開き、段差、沈下、傾き、建具の開閉不良などの変化を記録します。ただし、現段階の資料では地震専用の詳細構造診断は定義していないため、アプリの役割は学習、初動、外観記録、相談導線までに限定します。
大規模火災への役割
火災では初期消火そのものより、早期発見、周囲への周知、119番通報、煙を避けた避難を優先します。煙が広がる場合は低い姿勢を取り、エレベーターを使わず、一度避難した後に物を取りに戻らないことを学習します。炎が大きい、煙が濃い、退路が危うい場合は、消火を続けず退避する判断を明確にします。
大規模延焼時の避難場所、風向、通行規制、消防情報との連携は今後の公的情報API・地図機能で扱う計画です。現在のSwift初期版では、学習内容と緊急モード、119番への発信導線を先行実装しています。
火山噴火・降灰への役割
火山災害は予測の難しさと現場条件の急変を前提とします。噴石、火砕流、溶岩流、降灰、火山泥流、降灰後土石流などを区別し、一般利用者には公式の噴火警戒レベル、立入規制、避難情報を最優先で示します。アプリが独自に安全区域を算定したり、危険区域内での撮影を促したりしない設計です。
降灰時はマスク、ゴーグル、室内への灰の侵入防止、機器や車両への影響、備蓄を案内します。降灰後は雨によって土石流危険が再び高まるため、噴火が落ち着いたように見えても、雨量、流域状況、公式情報を継続して確認する役割があります。自治体・現場向けには、将来、観測値、写真、降灰厚、資機材、タスク、安全基準を管理する専門モードを分離して設けます。
擁壁・ブロック塀への役割
最初に「壁の向こう側の土を支えているか」を確認し、単なるブロック塀と宅地擁壁を混同しないようにします。平時には正面・側面・水抜き穴・周囲地盤の基準写真を残し、災害後に新しいひび、傾き、折れ、大きなずれ、ふくらみ、湧水・濁水、排水異常、落石、背面土流出、周囲の沈下、家屋の変化を確認します。
一次確認結果は緑・黄・赤で表示します。重大な変状がある赤は直ちに離れて連絡、異常または不明がある黄は安全な位置から記録して相談、緑は入力上目立つ異常がない状態ですが安全保証ではなく、定点写真と排水の点検を続けます。専門家モードでは将来、擁壁種類、環境条件、障害、変状程度に基づく健全度評価と帳票を扱います。
共通する備えと生活継続
災害種別にかかわらず、第1・第2避難先、危険な経路、家族の集合場所、連絡方法、水・食料・携帯トイレ、薬、医療機器、電源、照明、保護具を確認します。家族人数、乳幼児、高齢者、障害、持病、ペットなどによって必要品と移動時間が異なるため、単一の標準リストではなく家庭条件に合わせて更新できる構成を目指します。
準備率を可視化することで、備蓄品を買うことだけで満足せず、避難先、経路、住宅対策、連絡方法まで含めた準備状況を確認できます。
5利用者ごとの役割分担
本アプリは、すべての利用者に同じ機能と情報を見せるのではなく、一般利用者、家族・支援者、相談者、専門担当、管理者の役割を分ける構想です。現在のSwift初期実装は一般利用者向け機能が中心です。
| 利用者 | 主な役割 | アプリが提供する支援 |
|---|---|---|
| 一般利用者・住民 | 自宅や生活圏の危険を知り、備え、避難し、被害を記録する。 | 学習、地点、準備チェック、緊急モード、写真・浸水高・メモの保存、擁壁一次確認。 |
| 家族・支援者 | 高齢者、乳幼児、障害や持病のある人の避難開始・安否を確認する。 | 家族計画、招待範囲内の安否・避難先共有、声かけ状況の確認。共有機能は次段階。 |
| 新規相談者 | 家屋・擁壁・浸水等の相談対象を整理し、写真と文章で相談する。 | 図解付きYes/Noによる対象整理、対象外窓口への案内、相談案件作成。サーバ版で実装予定。 |
| 契約者 | 契約期間内の相談、定期メンテナンス、過去記録の継続管理を行う。 | 契約ID、有効期間、相談回数、年次点検期間、写真・回答履歴。次段階で実装予定。 |
| 自治体・現場担当 | 公式情報、現場報告、タスク、観測値、資機材、関係機関連携を管理する。 | 専門モードと管理Webを別系統で構築。一般利用者の画面と権限を分離する。 |
| 専門家・承認者 | 構造や火山現象などの専門判断を行い、開始・中止・補修等を助言する。 | 写真・位置・履歴・採点表・根拠を確認し、コメントや承認を残す。一般利用者の自己診断とは分離。 |
| 運用管理者 | コンテンツ、通知、ユーザー、相談期間、回数、監査ログを管理する。 | 管理Web、多要素認証、権限管理、配信前確認、訂正・解除、統計。別実装。 |
6主要画面とそれぞれの役割
ホーム
登録地点、警戒状態、出典・時刻、「今すること」、緊急モード、被害記録への入口をまとめます。
学ぶ
災害別に「覚えること」と「してはいけないこと」を画像付きで学びます。長い解説より行動を中心にします。
備える
避難、備蓄、住まい、連絡を分類し、準備率を表示します。擁壁・ブロック塀チェックにも進めます。
記録
災害種別、被害名、状況、発見時刻、浸水高、写真を端末に保存し、時系列で確認します。
設定
地点名、市区町村、デモ警戒レベル、実装状況、安全上の注意を確認します。API連携前の開発確認にも使います。
緊急モード
警戒レベルが高いときや利用者が緊急ボタンを押したときは、通常のタブ画面から独立した全画面表示に切り替えます。「安全な場所へ移動」「直ちに命を守る」といった短い指示、119番への発信、家族の状態登録、移動が危険な場合の緊急安全確保を大きく提示します。詳細な学習や設定変更はここでは前面に出しません。
7安全性を守るための設計原則
発表元、発表時刻、受信時刻、対象地域を表示し、アプリ独自の行動案内とは名称を分けます。
取得停止、遅延、訂正、解除を扱い、最終取得時刻を明示します。欠測を安全とは判断しません。
川、火災現場、噴火区域、崩れた擁壁、傾いた建物へ近づいて記録することを禁止します。
画像AIを将来利用する場合も補助情報に限定し、構造安全や避難可否の自動確定を行いません。
回答不能や情報不足を無理に安全側へ丸めず、相談や再確認の対象として残します。
位置、家族情報、写真、相談情報は目的、共有先、保存期間、削除方法を示し、契約IDと個人情報を分けます。
顔、車両番号、住所表示、位置情報などが含まれていないか確認し、公開範囲を選択できるようにします。
通知配信、回答、権限変更、データ閲覧、訂正などを監査ログへ残し、誤配信や不正利用を追跡可能にします。
8Swift初期実装でできること
現在のプロジェクトはiOS 17以降を対象としたSwiftUI版です。一般利用者向けの画面構造と、端末内で完結する基本機能を先に作り、外部API、認証、共有、管理Webは後から接続できる形に分けています。
| 機能 | 状態 | 内容 |
|---|---|---|
| 5タブ構成 | 実装済み | ホーム、学ぶ、備える、記録、設定。 |
| 災害別学習 | 実装済み | 水害、地震、火災、火山灰、擁壁の要点と禁止行動。 |
| 警戒レベル表示 | デモ実装 | レベル1~5で色、文章、「今すること」を切替。公式APIは未接続。 |
| 緊急モード | 実装済み | 全画面表示、119番発信、家族状態の仮登録、緊急安全確保。 |
| 準備チェック | 実装済み | 避難、備蓄、住まい、連絡のチェックと準備率。UserDefaultsへ保存。 |
| 擁壁一次確認 | 実装済み | 6項目の質問、緑・黄・赤、理由と次の行動。単体テストあり。 |
| 被害記録 | 実装済み | 災害種別、タイトル、メモ、浸水高、写真を端末内保存・削除。 |
| 公的防災情報 | 次段階 | 出典、発表・受信時刻、対象地域、訂正・解除、鮮度管理を含むAPI接続。 |
| 地図・避難所 | 次段階 | MapKitで地点、避難先、危険経路、規制、観測点を表示。 |
| 通知・家族共有 | 次段階 | Push通知、確認状態、Keychain認証、家族招待、共有範囲。 |
| 相談・契約者窓口 | 次段階 | 写真・テキスト相談、契約期間、相談回数、定期メンテナンス。 |
| 管理Web・帳票出力 | 別実装 | コンテンツ・通知・権限・監査・統計、罹災・保険用PDF/ZIP出力。 |
想定するシステム構成
9今後の実装と発展
第1段階:情報基盤
公的情報を取得し、発表元、対象区域、発表時刻、受信時刻、更新、訂正、解除を正しく扱います。情報が止まった場合に古い情報を最新表示しない仕組みを最優先にします。
第2段階:地図と通知
自宅・職場・学校・家族宅、第1・第2避難先、危険経路をMapKitで管理します。通知は地域、災害種別、家族条件、重大度に応じて配信し、確認済みかどうかを残します。
第3段階:家族・相談
家族招待、安否、避難先共有、新規相談、契約者相談、期間・回数制御、定期メンテナンスをサーバで実装します。個人情報は認証IDや公開情報と分離します。
第4段階:復旧支援
被害写真、浸水高、家財・設備、連絡履歴をまとめ、罹災証明、保険、修繕相談に利用できるPDFやZIPを出力します。写真の選別と個人情報確認を出力前に行います。
第5段階:専門モード
自治体・現場向けに、火山シナリオ、観測値、降灰厚、雨量、資機材、調査地点、タスク、安全基準、承認を管理します。住民向け画面とは権限も表現も分離します。
第6段階:継続改善
訓練や実災害の記録を分析し、分かりにくい設問、未完了が多い準備項目、通知の見逃し、相談の滞留を改善します。ただし利用統計の取得は目的を明示し、必要最小限とします。
10このアプリが果たす最終的な役割
ハチぶん防災対策隊が目指すのは、災害の専門情報を小さな画面へ詰め込むことではありません。利用者が平時に自分と家族の条件を整理し、危険が迫ったときに情報を読み違えず、迷わず一歩目を踏み出し、被災後に必要な証拠と経過を残せるようにすることです。
特に、擁壁や家屋のように「見た目だけで安全を断定できない対象」では、利用者に診断者の役割を負わせず、異常に気づく、近づかない、記録する、相談するという行動へ導きます。火山災害のように予測困難で専門性が高い対象では、公的機関と専門家の判断を優先し、一般利用者には必要な行動だけを明確に伝えます。
したがって本アプリは、学習教材、チェックリスト、警戒画面、緊急ツール、写真台帳、相談窓口という複数の役割を持ちます。しかし、それらは独立した機能の寄せ集めではなく、「平時の準備を災害時の行動につなぎ、災害時の記録を復旧と次の備えにつなぐ」という一本の流れの中に配置されます。この連続性こそが、アプリの最も大きな特徴です。
11利用場面から見たアプリの働き
例1:台風接近前の家庭
利用者はホームで登録地域と公的情報の時刻を確認します。警戒レベルがまだ低い段階では、第1・第2避難先、危険経路、家族の集合方法、薬、充電、持出品を再確認します。高齢者や乳幼児がいる家庭では、一般世帯より早く移動を始める前提で、家族へ声をかけます。
警戒が高まると、ホーム上の優先表示は学習から避難へ変わります。利用者は川や田畑を見に行かず、冠水路や地下道を避け、移動が危険になる前に行動します。被災後は水が引いた直後に無理に入らず、立入り可否を確認したうえで、片付け前の写真と浸水高を残します。
例2:地震後に擁壁の異常を発見
揺れが収まった後、利用者は壁の直下や上側へ近づかず、安全な位置から確認します。平時に撮影していた正面・側面・排水部の写真と比べ、新しいひび、傾き、ふくらみ、湧水、落石、周囲の沈下を質問に沿って入力します。
重大な傾きや崩れが入力された場合、結果は赤となり、近づかず自治体または専門家へ連絡するよう表示します。不明項目がある場合も黄として相談を促します。利用者が「よく分からないから安全」と判断してしまうことを防ぎ、写真、時刻、変化の内容を相談時に渡せる状態にします。
例3:降灰後に雨が降り始めた地域
噴火が落ち着いたように見えても、降灰が斜面や流域に堆積した後の雨は土石流危険を高めます。アプリは噴火そのものだけでなく、降灰後の継続監視が必要であることを学習段階から伝えます。一般利用者は公式の立入規制と避難情報を優先し、危険区域へ撮影や確認に出向きません。
将来の公的情報連携版では、雨量、対象流域、規制、避難情報、情報の更新時刻を一画面にまとめます。現場・自治体モードでは観測値、降灰厚、写真、資機材、調査タスクを扱いますが、住民画面では専門計算をそのまま見せず、必要な行動へ翻訳して示します。
日常的に使われるための工夫
防災アプリは、災害が起きたときだけ起動する設計では定着しにくいという課題があります。本アプリでは、持出品の期限確認、半年ごとの避難計画見直し、梅雨・台風期前の点検、擁壁や家屋の定点撮影など、平時にも短時間で行える作業を用意します。キャラクターはその作業を案内し、未完了項目を責めるのではなく、次に一つだけ進めるよう促します。
また、訓練モードを設ければ、実際の警報を待たずに警戒レベル3、4、5の画面を家族で確認できます。避難先まで歩く、連絡がつながらない場合の方法を試す、持出品の重さを確認するなど、画面上のチェックを現実の行動へ結び付けることができます。現在のSwift初期版にあるデモ警戒レベル切替は、その画面遷移と優先順位を検証するための第一歩です。
本ページは、添付された「水害対策・避難支援アプリ 要件定義・基本設計書 版0.9」「火山噴火・降灰土砂災害対応支援アプリ 要件定義・基本設計書 版0.9」「擁壁・ブロック塀のリスク管理整理資料 整理版1.0」およびSwiftUI初期実装のREADME・ソースコードを基に、アプリの特徴と役割を一般向けに再構成したものです。地震と大規模火災については、現時点のSwift初期版に実装された学習・緊急導線を中心に記載しており、専用の詳細要件定義は今後の整備対象です。
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