
Apple Intelligenceを活用した
個人活動支援RAG
個人のメモ、写真、作業ログ、予定、Web情報、ファイルを「あとから聞ける活動記憶」として整理し、 Apple Intelligence系の生成AIで要約・検索・次の行動提案を行うためのアプリ構想。
記憶補助・作業継続
アシスタント
派手なAI秘書ではなく、「昨日の続き」「この件の経緯」「次にやること」を忘れない道具として設計する。
1. 目的
本構想は、社内ナレッジ管理ではなく、個人の活動支援を目的とする。対象は、自分の作業、アイデア、移動、開発、打合せ、調査、申請、制作などの継続的な活動記録である。
2. 解決したい課題
作業の文脈が失われる
昨日どこまで進めたか、なぜその判断をしたか、何を保留したかが散らばりやすい。
メモが資産にならない
メモ、画像、スクリーンショット、PDF、URLが別々に保存され、再利用しにくい。
次の一手が見えにくい
過去ログはあるのに、現在の状況に合わせたToDoや判断材料に変換されていない。
3. 想定する使い方
聞きたいことの例
- 「昨日の作業の続きは何?」
- 「Apple審査の件で、前回何を直す話だった?」
- 「このアプリの次にやることを3つに整理して」
- 「補助金資料の指摘事項と対応方針を出して」
- 「WebRTCの仕様検討で決めたことを要約して」
保存する情報
- テキストメモ、音声メモ、作業ログ
- 写真、スクリーンショット、PDF、HTML、URL
- カレンダー予定、打合せメモ、ToDo
- 開発エラー、修正履歴、審査対応履歴
- アイデア、企画案、試作メモ
4. 基本構成
Apple Intelligenceを「考える・要約する・会話する部分」として使い、個人の記録、検索、根拠管理はアプリ側で持つ。 RAGの中心は、記録を貯めるだけではなく、質問に関係する断片だけを取り出して回答に渡す点にある。
5. 処理フロー
記録
日々の活動をメモ、画像、URL、ファイルとして保存する。
整理
日付、タグ、プロジェクト、人物、場所などで自動整理する。
検索
質問に関連する過去ログやファイル断片を取り出す。
生成
抽出した根拠だけを使って、要約・回答・判断材料を作る。
行動化
ToDo、次の一手、未完了事項、注意点として出力する。
6. 主要機能案
今日の記録
テキスト、音声、写真、URL、ファイルをまとめて保存。あとから検索できる形に整える。
昨日の続き
直近の作業ログから、未完了事項と次に着手すべきことを抽出する。
経緯の要約
特定テーマについて、いつ何があり、何が決まったかを時系列で要約する。
アイデア整理
断片的なメモを企画、仕様、提案、実装タスクに変換する。
根拠付き回答
回答のもとになったメモ、ファイル、日付、URLを表示し、思い込み回答を避ける。
Siri / Shortcuts連携
「今日の作業を記録」「この件の続きは?」のような音声起動を想定する。
7. データ設計の最小案
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| note_id | 記録の一意ID |
| title / body | タイトルと本文。音声やPDFから抽出したテキストもここに入れる。 |
| date | 作成日、更新日、対象日。個人活動支援では時間軸が最重要。 |
| category / tags | アプリ開発、申請、資料作成、営業、調査、アイデアなど。 |
| source_type | メモ、画像、PDF、URL、予定、音声、スクリーンショットなど。 |
| file_path / url | 元ファイルやWebページへの参照。 |
| summary | 検索しやすくするための短い要約。 |
| embedding | 意味検索用のベクトル情報。初期版では未実装でもよい。 |
8. 実装フェーズ案
| フェーズ | 実装内容 | 狙い |
|---|---|---|
| Phase 1 | メモ保存、タグ、日付検索、キーワード検索 | まず「忘れない道具」として成立させる。 |
| Phase 2 | PDF、画像、URL、音声メモの取り込み | 活動記録の入口を広げる。 |
| Phase 3 | RAG回答、経緯要約、ToDo抽出 | 記録を判断材料に変換する。 |
| Phase 4 | Apple Intelligence / Foundation Models連携 | オンデバイス寄りの個人AI支援にする。 |
| Phase 5 | Siri、Shortcuts、Spotlight連携 | 日常的に呼び出せる活動支援にする。 |
9. 注意点
10. まとめ
この構想の本質は、AIを「何でも答える魔法の箱」として扱うことではない。 個人の活動を記録し、検索可能にし、必要な文脈だけをAIに渡すことで、 自分の過去の判断、作業、アイデアを現在の行動につなげることである。
まず作るべき最小版は、メモ・ファイル・URLを日付付きで保存し、「昨日の続き」「この件の経緯」「次のToDo」を出せるアプリである。 ここまでできれば、個人活動支援RAGとして十分に価値がある。
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